三ッ木の気ままな映画感
三ッ木はそれほど映画館に足を運ぶことはありません。
なぜなら、2時間以上狭い座席に腰かけていることが苦痛だからです。
気ままに家でスカパーなどで放映される映画を、
ハーブティーを飲みながら誰にも気兼ねなく観るのが至福のひと時です。
一番最後に観た映画は「日本のいちばん長い日」(平成版)です。
超駄作でした。阿南惟幾役の役所広司が一大ミスキャストでした。主役があれでは……
ここでは三ッ木がおすすめする映画を何本かご紹介します。
何本か挙げましたが、順位はとりあえずのものです。
★5個が最高です。内容はいずれ書き加えていきます。
1、ゲーム・・・出演マイケル・ダグラス、ショーン・ペン 監督 デビット・フィンチャー
傲慢な投資家のマイケル・ダグラスが、弟のショーン・ペンに誕生日プレゼントとして贈られた招待状が、
とんでもない集団の危険なゲームだったというお話です。「昨日までは見えなかったが、今は見える」
という啓示がテーマです。評判は今一つだったようですが、三ッ木はこの映画の奥深さに感銘を受けました。
まさにデビット・フィンチャーの真骨頂でしょう。
誰でも得意満面の絶頂の瞬間こそ用心しなければならないという教えですね。
思い当たる節はありませんか?(★★★★★)
2、ヒート・・・出演ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ 監督 マイケル・マン
やり手の犯罪集団のボスであるロバート・デ・ニーロが、次々と手際よく仕事をこなしていきますが、
冒頭の債権強奪の仲間に売られて最後は警部補役のアル・パチーノに射殺されるというストーリーです。
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの奇妙な友情が見どころです。
劇中の銀行強盗のシーンは、実際にあった事件を基にしているといわれています。
(★★★★★)
3、マラ・ヴィータ・・・出演 ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ
監督 マーティン・スコセッシ
元マフィアの幹部だったロバート・テ゜・ニーロが仲間を売ってFBIから保護される身分となり、
フランスのノルマンディーでひっそりと暮らそうとしますが、もともとマフィア気質なので、
一家でその町で悪行の限りを尽くします。
二人の姉弟が転校先で騒動を起こすと、妻もスーパーを爆破し、
ロバートも怠惰な水道管工事屋を袋叩きにするといった次第です。
ところがあるとき、学級新聞に掲載された子供の記事の一文が、
マフィアしかわからない文言だったため、復讐を企てていたマフィアの目に留まり、
町で銃撃戦が起きてしまいます。
娯楽作品としては一級です。(★★★★★)
4、ブラックレイン 出演 マイケル・ダグラス 高倉健 松田優作 監督 リドリー・スコット
ニューヨーク市警察の刑事であるマイケル。・ダグラスはある日の昼、
レストランで昼食の最中に偽札の原版を持つやくざ同士の抗争に巻き込まれ、
犯人の一人、松田優作を逮捕します。松田を日本に送致することになり、
バカンス気分で大阪へ来ますが、到着した空港の機内で松田を仲間の偽警官に引き渡してしまいます。
どうしても松田を捕まえたいマイケルは、しばらく大阪で捜査をしますが、
その最中に一緒に日本に来た同僚の刑事を、松田に殺害されてしまいます。
仇討ちを誓ったマイケルは、高倉健とともに犯人一味を壊滅させます。
犯罪の構成が偽札という複雑なものであり、アジトに踏み込む警察官が全員ライフルを持っているなど、
ちぐはぐな面も否めませんが、ラストシーンは印象的です。松田優作の遺作です。
(★★★★★)
5、セブン 出演 ブラッド・ピット モーガン・フリーマン 監督 デビット・フィンチャー
アメリカの、終始雨の降り続く犯罪多発都市が舞台です。
キリスト教の七つの大罪のテーマに沿って猟奇殺人が行われ、退職間近の刑事をモーガンフリーマンが、
配属された新人刑事をブラッドピットが演じて捜査に当たります。大食、強欲、怠惰、高慢、などの啓示にそって、
次々に殺人が行われますが、犯人が思いがけず自首してきます。著名な作品なので、ラストシーンの悲劇は
どなたもご存じのはずです。(★★★★★)
6、ディア・ハンター(★★★★)
7、砂の器(★★★★)
8、日本のいちばん長い日(昭和版)(★★★★)
9、Catch Me If You Can(★★★★)
10、マイ・インターン(ロバート・デ・ニーロが老いた退職者を演じていい味を出しています)(★★★★)
11、ディア・ドクター(偽医者を扱った作品の秀作です)(★★★★)
12、Uボート(男のドラマです)(★★★★)
13、トラ・トラ・トラ(日本公開版)(渥美清がいい味を出しています)(★★★★)
14、タクシードライバー(社会の底辺で蠢くタクシードライバーや娼婦の非日常を、硬質なタッチで描いています)(★★★★)
15、ポセイドン・アドベンチャー(★★★★)
16、飛べフェニックス号(★★★★)
17、MRディステニー(人生観が変わる一作です)(★★★★)
18、プライベート・ライアン(★★★)
19、サムライ(アラン・ドロンが寡黙な殺し屋を演じています)(★★★★)
20、人斬り(三島由紀夫の切腹シーンが観る者を圧倒します)(★★★)
21、羊たちの沈黙(★★★)
22、ウォール街(★★★★)(続編は駄作)
23、戦場のピアニスト(★★★)(ラストの方で出てくるドイツ軍将校がクールですが、命乞いのシーンは蛇足です)
24、戦争の犬たち(★★★)(国家間の戦争以外にも戦っている人たちがいると思わされます)
25、アメリカン・スナイパー(★★★★)(臨場感は半端ありません)
26、RONIN(★★★)(だいぶ古臭くなってしまいましたが、ロバート・デ・ニーロの存在感はあります)
27、ある女流作家の罪と罰(★★★★)日本未公開。落ちぶれた作家が著名人の贋サインを作り続ける映画です。